【会食恐怖症(外食恐怖症)】とは?実際にきいた良い接し方・悪い接し方
会食恐怖症・外食恐怖症という言葉、きいたことありますか?
私も少し前まで知りませんでした。
ただ、身近な人が、外食恐怖症を患い、初めてそんな言葉がある事を知りました。
全然知られていないですが、この会食恐怖症で悩んでいる人はとても多いそうです。
見た目などに何も変化がないため、気付いてもらえないですよね。
かなえ
私は医療従事者ではないので、治す方法などは分からないのですが、実際に外食恐怖症の人に
- どんな症状なのか
- 嫌だったこと
- 嬉しかったこと
をきくことが出来たので、実際に会食恐怖症で悩んでいる人、また、会食恐怖症(外食恐怖症)で悩んでいる人への接し方で悩んでいる人にお伝えできたら、と思います。
この記事は、一人の外食恐怖症の人からきいたお話、その話をきいて私が感じた事をまとめたものです。
すべての人に当てはまるわけではありません。
目次
会食恐怖症・外食恐怖症とは?
会食恐怖症・外食恐怖症とはどんな症状なのでしょう?
・会食恐怖症は、社会不安障害(社会不安症)の1つの症状
[社会不安障害とは]
人と接する事に対して強い不安を覚え、その不安を避けようとしたりすることで、本来あるべき健全な社会生活が脅かされる精神的な疾患。
[治療法]
- 薬物療法
- 精神療法 がある
簡単に言うと、
- 人と食事をするのが怖い
- 外食が怖い
- 会食・外食などをすると、吐き気などから食べる事ができない
- なかなか理解をしてもらうのが難しいため、
などといった症状だそうです。(症状は人によってさまざまだと思います。)
【一般社団法人 日本会食恐怖症克服支援協会】の動画に分かりやすいものがありました。
他にも、会食恐怖症の事が分かりやすく書かれていました。
→【一般社団法人 日本会食恐怖症克服支援協会】のホームページ
実際に外食恐怖症の人にきいたお話
私は当事者ではないですし、医療従事者でもないので、
『こうすれば治ります』とかは言えないのですが、実際に外食恐怖症の人と話して、きいたことをそのまま、お伝えできたらと思います。
【※注意】
ここに書いていることは、あくまで私の知人の話です。一つの例として見て下さい。
実際にはどんな症状なのか
私の知人の症状は、『外食が怖い』というものです。
なので知人は、『会食恐怖症』という言葉よりも、『外食恐怖症』という言葉を使っていました。
実際に病院で診断されたそうです。
症状を簡単にまとめると
- 知っている家族や、友人との食事は問題なく食べられる
- 外食(知らない人がいる)という環境だと食べる事が出来なくなる
- 個室だったら大丈夫
- 『食べたい!』と思ってお店に入っても、実際に料理が運ばれてくると食べられない
- 『誰かに見られている』と過剰に思ってしまう
という感じでした。
何が辛いかというと、
- その人は外食(お店の料理)が好きな方なので、食べたいのに食べられないのが辛い
- 症状を、人になかなか理解をしてもらえなくて辛い
と言っていました。
症状は本当に人それぞれみたいで、会食恐怖症で悩んでいる人の掲示板のようなものを見ると、
- 家族との食事も辛い
- 食べること自体が辛い
- 外食が好きではないけど、仕事で会食があるので困っている
- デートの時、どうしたらいいか分からない
- 旅行なども怖くて行けない
など、症状も悩みもひとそれぞれでした。
原因は何だったのか
私の知人があげていた原因は
- 子供のころから、食べる事に苦手意識があり(偏食など)、給食などにトラウマがある
- 社会人になって、仕事で極度のストレスを感じていた
といったものでした。
極度にストレスを感じていた仕事を辞めた時、外食恐怖症も克服できると思っていたそうなのですが……
実際には改善しなかったそうです。
されて嫌だったまわりの対応
『こんな対応をされると辛い』と言っていたことは
- 『ただの好き嫌いでしょ?』『気分の問題でしょ』など、【障害】であることを理解してもらえない
- 『残さずに食べて』など、残すことを許してもらえない
- 一緒に外食をしている時に『また食べられないの?』など、外食恐怖症の事について触れる
といったことでした。
されて嬉しかった対応
逆に、『されて嬉しかった対応』は
- 『障害』である事を理解し、とにかく話をきく(自分から話し始めたとき)
- 『食べられなかったら残していいよー』など、『残しても大丈夫』だと思わせてくれる
といったものでした。
あなたの近くに会食恐怖症・外食恐怖症の人がいたらどう接したらいいのか
では、もしあなたの家族や友人、パートナーが会食恐怖症で苦しんでいたら…
外食の時、なんだか最近様子がおかしいな…もしかしたら会食恐怖症かも…と思ったら…
どう接したらいいのでしょうか?
- 会食恐怖症という【障害】である事を理解する
- 『残してもいいよー』『気にしないでー』など、細かい事を気にしない(決して問い詰めたりしない)
- 悩みを話してくれた時には、とことん聞いてあげる
- 当事者にしか分からない事なのだから、余計なアドバイスなどしない
(これも、知人と話をして、私が感じたことです!これと、全く反対の人もいるかもしれません。)
最後に
『知人にきいて、私が感じた事』みたいな、とてもフワッとした内容になってしまった気がします……
ですが、この記事を目にして、『会食恐怖症・外食恐怖症』の事を知っている人が少しでも増えて、
・会食恐怖症を理解してもらえず苦しんでいる人
・大切な人が会食恐怖症だけれど、接し方が分からず悩んでいる人
が一人でも減ったらいいな、と願っています!
【一般社団法人 日本会食恐怖症克服支援協会】の山口健太さんの書籍です↓